Classici giapponesi con furigana
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うみからきたたまご
海からきた卵
塚原 健二郎
Leggi 海からきた卵 (うみからきたたまご) di 塚原 健二郎 (つかはらけんじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4534 caratteri · 10 schermate
せっかく爺さんが日本から買ってきた山雀も、武者人形も、みんなきれいに海の底へ沈んでしまったのです。それでも爺さんは海に沈んだ船長さんはじめ大ぜいの仲間たちのことを考えると、武者人形ぐらいなんでもないと思いました。
ミル爺さんとジムは、まず、お日さまにきものをかわかしながら、どうかして沖を通る船をみつけたいものだなどと、話し合いました。それからお腹がすいてなりませんでしたから、岩の上をあちらこちらと食べものをさがして歩きました。が、ひる頃までかかって、やっと蟹を二匹捕っただけです。二人が岩の一ばん高いところに腰かけて、岩かどに蟹の甲を打ちつけては、少しずつ中身を食べていると、ふいに足元のうろの中から、ばたばたと二三羽の小鳥がとび出しました。
「や、ジム、小鳥の巣があるぜ。」
ミル爺さんは叫び出しました。
「そうだ、きっと中に卵があるよ、どら。」
ジムは蟹のあしをくわえたなりで、いきなりうろの中に手をつっこみました。中は生あたたかくて、たしかに丸いすべっこいものが指の先にふれます。
「や、あるある。」
ジムは、爺さんの前に小さな青い色の卵を三つつかみ出しました。