Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんざんのあき
深山の秋
小川 未明
Leggi 深山の秋 (しんざんのあき) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4725 caratteri · 10 schermate
そして、まだ鉄砲の手入れをしておかなかったのを、迂濶であったと気づいたのです。その翌日、昼すぎごろのこと、入り口へなにかきたけはいがしたので、見ると怪物が顔を突き出していました。主人は、びっくりして、声も立てられずにしりもちをつきました。なぜなら、意外にも大きなくまだったからです。
彼は、もう命がないものと思い、体じゅうの血が凍ってしまいました。
「どうぞ、お助けください。」と、心の中で、ひたすら神を念じたのでした。
けれど、くまは、すぐに飛びかかってはこなかった。かえって、なにか訴えるような目つきをして、手にはかきの木とまたたびのつるを握っていました。そして、いよいよくまが、彼に危害を加えるためにやってきたのではないことがわかると、
「命さえ助けてくれたら、なんでもきいてやるが。」と、おそるおそる顔を上げて、彼は、くまのすることを見たのでありました。くまは、さも同意を求めるように、ただちに、酒だるの前にきて、じっとそれに見入っていたのです。
「ははあ、酒がほしくて、やってきたのか。」と、主人は悟りました。
「もし、俺が、酒をやらなければ、くまは、きっと怒って、俺をかみ殺すにちがいない。