Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Leggi 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.395 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

か判ることと思う。

久米八は、他の三人と同じ、四十を超えた老女優だが、肉のかたく引き緊った、どこかに厭味のある顔立だった。

彼女は、すべてが男性化していて、その汚なげによごれた爪にも、身嗜みのないことを証拠立てている。

そして、その三人に挾まって、なんら特徴のないのが村次郎だった。

寡黙な、芸の引き立たないこの男は、容貌にも特徴がなく、いつも髪の毛に埃っぽい匂いがする――とまあそういったような、何から何まで役者らしくない男だった。

しかし、里虹はそう云われると、半白眼をぴたりと、儀右衛門に据えて、

「四谷……。へん、めっそうもねえ」

と吐き出すように云い放って、

「のう友田屋、おぬしは法水先生のお気に入りで、えらあく学問にも身を入れたものだが、新劇とやらはいざ知らず、この一座には四谷は北向きなのさ」

と壁に貼り付けてある写楽の絵で、岩井喜代太郎が扮している、「関本おてる」の色刷を見て、

「だいぶ安手な写楽のようだが、聴くところだと、喜代太郎はそれほどの背高じゃねえというそうだぜ。ただ写楽が、煙管を長く描いたもんだから、後々のうるさがりやが、高い背丈と釣合いの煙管なんて、そんなことを吐ざいたそうなんだよ。