Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Leggi 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 156.085 caratteri · 312 schermate

Aozora Bunko

をいれて、持っておいでください。この箱も、手品の種のひとつなのです。この手品が、まんいち失敗しても、まだほかに、もっとたしかな手も考えてあります。その二つの計略で、かならず『にじの宝冠』を、取りかえしてお目にかけます。」

明智は、自信ありげにいうのでした。

「そのもうひとつの計略というのは、どういうことでしょうか。」

園井さんが、心配らしくたずねました。

「それは、しばらく、秘密にしておきます。やっぱり、ひとつの手品ですよ。魔法といったほうが、いいかもしれません。賊の自動車に、ほそい糸がつくのです。その糸が、どこまでものびていくのです。賊の自動車は、いくら走っても、その糸をたち切ることができないのです。」

明智は、なぞのようなことをいいました。まさか自動車に糸をむすびつけるわけではないでしょう。そんなことをしたって、すぐに切れてしまいますし、また、なんキロというような長い糸玉は、とても大きくて、かくしておけるものではありません。

園井さんは、このなぞをとくことができませんでした。しかし、明智が秘密にしておきたいというものですから、深くもたずねないで、名探偵の知恵を信用することにしました。