Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Leggi 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 156.085 caratteri · 312 schermate

Aozora Bunko

」

園井さんがうれしそうにいいますと、正一君も、小林少年と、なつかしそうにあくしゅをして、明智探偵には、ピョコンとおじぎをしました。

「よかったですね。で、賊のすみかは、どこでした。その家はどんなふうでした。」

明智がたずねますと、園井さんは、こまったような顔をして、

「それがねえ、まるでけんとうがつかないのですよ。いきも帰りも目かくしをされていましたし、賊のすみかというのが、みょうな地下道をくぐってはいるような、かわったたてものでしてね。」

それから、賊の首領らしい、白ヒゲの老人のこと、ふしぎなたてもののことなどを、くわしく話しました。

明智はねっしんに、その話を聞いていましたが、やがて、なんと思ったのか、いきなり右手を頭にもっていって、指でモジャモジャのかみの毛を、ぐるぐると、かきまわしはじめました。これは、明智探偵が、なにかうまい考えが浮かんだときに、いつもやるくせでした。

そして、園井さんの話が終わると、こんどは明智が話をするばんでした。

「ぼくのほうは、しっぱいをしましてね。れいの黒い糸が、とちゅうで切れてしまったのですよ。」

と、さきほどのことを、てみじかに語り、