Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Leggi 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 156.085 caratteri · 312 schermate

Aozora Bunko

そして、手わけをして、さがすのだ。はやくしろっ。」

魔法博士の命令で、黒覆面の部下は、ほかの部下たちをあつめるために、そのほうへ、かけだしていきました。

あとにのこった魔法博士の黄金怪人は、ふと気がついて、明智探偵を、とじこめてある牢屋をしらべてみようとおもいました。ひょっとしたら、明智が牢屋をぬけだして、黄金怪人にばけたのではないかと、考えたからです。

魔法博士が、牢屋の前にいってみますと、鉄ごうしの中のむこうのすみに、シャツ一枚の明智探偵が足をなげだして、壁によりかかり、うとうとと、いねむりをしていました。

すると、やっぱり、あの黄金怪人は明智ではなかったのでしょうか。なんだか、えたいのしれない、へんてこなできごとです。

「おい、明智先生、きみは、ずっと、ここにいたのだろうね。」

魔法博士が、歯車の声で、どなりました。すると、明智は目をひらいて、大きなあくびをしながら、めんどうくさそうに、答えるのです。

「なにをいっているんだ。かぎがなければ、ここから出られるはずがないじゃないか。せっかく、いい気持でねむっているのに、じゃまをしないでくれ。」

そして、またうとうとと、ねむりはじめるのです。