Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Leggi 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 156.085 caratteri · 312 schermate

Aozora Bunko

「ちくしょう! ほねをおらせやがった。いま、ばけのかわをはいでやるぞ。このへんに、ボタンがあるんだろう。」

クマの首のへんに、またがった警官が、みょうなことをいって、クマののどのあたりを手でさぐってなにかやっていたかとおもうと、こんどは、両手をクマの頭にかけて、いきなりぐいと、うしろの方へねじまげるようにしました。

すると、じつにおどろくべきことが、おこったのです。

大グマの頭が、うしろへすっぽりとぬけてしまい、それにつづいて、肩からせなかにかけて、ぐるぐると、かわがはがれていったではありませんか。

クマのかわが、はがれたあとから、あらわれてきたのは、おもいもよらぬ人間の上半身でした。

「わあっ、こいつ、サーカスの道化師の大男だっ。」

だれかが、さけびました。いかにも、それは、あの大男でした。まゆのこい、目の大きな、西郷さんの銅像みたいな大男でした。

かれは、いざというときのよういに、大きなクマのかわをもっていたのです。そして、それをかぶって、おりにはいり、大グマにばけて身をかくしていたのです。

少年たちは、ワーッと勝利のときの声をあげました。さきには玉にかくれた一寸法師をとらえ、いまはまた、クマにばけた大男をとらえることができました。