Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Leggi 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.035 caratteri · 207 schermate

Aozora Bunko

ひひ。そうじゃありませんかね? そうさせたくなかったら、あんたが奮発して、何か仕事を見つけて稼ぐんだね。

ヴィン 僕にやれるような仕事があるだろうか?

ルノウ そりゃね、今こんな不景気だから、割の良い仕事はなかなかないけど、やる気になりさえすりゃ、ハトバの仲仕だとか道路掃除の人夫など、ないことはないねえ。

ヴィン よし、じゃ、それをやって見よう。……だが、すると、絵はいつ描くんです?

ルノウ いつ描くんだって、そりゃあんた、仕事をおえて、帰ってから夜でも描きゃいいでしょう。

ヴィン 駄目だ。夜じゃ色が見えない。色が見えなきゃ、ホントはデッサンも出来ないんだ。色彩とデッサンとは別々のものじゃない。僕は早く色を掴まなきゃならない。

ルノウ へえ、色をね?(眼をむいている)

ヴィン それに時間が足りない。そうでなくても、僕はもう三十だ。始めたのが、ほかの絵かきよりもズッとおそかった。レンブラントもミレエも三十の時には、とうに立派な仕事を仕上げている。僕は急がなきゃならないんだ。人が五年かかってやることを三月でやらなきゃ。急がなきゃならない。

ルノウ だってあんた、どうせ絵なんて、まあ道楽に描くんだから、急ぐったって、なにもそんなに血まなこにならなくたって――