Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

Leggi 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) di 須川 邦彦 (すがわくにひこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 100.616 caratteri · 201 schermate

Aozora Bunko

魚の網

たきぎを節約して、魚をつって、十六人分の三度の食事の支度をするのである。

六月のはじめから、魚がつれなくなった。みんな、すき腹をかかえる日もあった。

「網がほしい」

と、漁業長がいいだした。そこで、さっそく、網を設計した。大きさは、長さ三十六メートル、高さ二メートル。

「網をすく糸は、帆布をほぐしてとった糸に、よりをかけよう。網につけるうきは、木をけずって焼いたもの。おもりは、流木についていた、大きな釘や金物を使い、たりないところは、タカセ貝をつけよう」

というのである。すぐにはじめることになって、手わけをして、作業にかかった。

せっせと帆布をほぐす者。ほぐした糸に、よりをかける者。板をけずって、網すき針をつくる者。ずんずん支度ができた。四人の会員は、網をすいた経験があるので、網すき専門にかかって、朝から晩まで、毎日手を動かして、十四日間で、とうとうりっぱな網ができあがった。

さあ、まちかねた網だ。さっそく、伝馬船に網をつんで、海上で働く者、なぎさで働く者、と、持場をきめて、総がかりで、網をたてた。すると、どうだ。とれたとれた、網いっぱいの魚で、どうにもならない。