Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

Leggi 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) di 須川 邦彦 (すがわくにひこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 100.616 caratteri · 201 schermate

Aozora Bunko

そこで、

「こんど見つけた宝島の、たきぎを使って、海水を煮つめて塩をとろう」

ということになった。

いろいろくふうして、傾斜した長い大きなかまどを、珊瑚のかたまりできずいた。

細長いかまどはおくの方を高くして、その先に煙突をつけた。その長いかまどの上に海水を入れた石油缶を、一列にならべ、かまどの口もとで火をたくと、おくの方までじゅうぶんに火がまわった。

宝島から運んできたたきぎを、山とつんで、まる一日たきつづけた。ところが、たいせつなたきぎをうんとたく割合に、できる塩がすくない。

「これではしかたがない。――どうしよう」

ひたいをあつめてそうだんした。漁業長が、いいことを考えだした。

「海綿の大きなのを集めて、海水をかけ、天日にかわかしては、また海水をかける。これを、いくどもくりかえして、しまいに海綿が、塩分のたいへんにこい汁をふくむようになったとき、その海綿からしぼり出した汁を煮つめたら、いいと思う」

というのだ。

「これは、すばらしい考えだ」

「新発明だ」

「では、きょうの作業は、海綿あつめだ」

海には、どす黒い、生きた大きな海綿がいる。それをたくさんとってきて、浜の砂をほってうずめておいた。