Classici giapponesi con furigana
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むだい
無題
宮本 百合子
Leggi 無題 (むだい) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5172 caratteri · 11 schermate
我が友よ。我が愛する友よ。厳粛に心を鎮めて思う時、我――人間ほど「いとしい」ものが在るだろうか、又人間ほど「いとわしい」ものが又と在るだろうか。
私は、丁度、濡れそぼたれた獣同志が、互に身を寄せて暖め合うような、生身の愛と憎と惨めさを感じずには居られないのである。
考えて御覧なさい。
私共は、何時から人間の生活の、大らかな純一性を求めて来ただろう、そして又、此から先、何時までその燃えるような探求と努力とを続けて行かなければならないだろう。
太古の猶太人は、何の為に、如何う云う心の苦しみから、彼程熱く神を叫んだのか。
ギリシア人は。ローマ人は。そして、今漸々戦慄すべき大殺戮の武具を納めた数多の国々は――。
私共は皆、人を殺しながら、神を呼ばずには居られないのだ。神を――偉大な調和と、解放とを求めながら、縊り合わずには居られないのだ。
そうは思いませんか。
総ての人々は、私共も、彼等も、皆、冷静に、賢い心持の時沈思して見れば、国家と云うものは、私共の一つの生活形式である事、国名と云うものが、単に一種の符牒である事を知って居るのだ。
或る地上の部分部分に生れ、生活し、死んで行く、我も彼も「人」