Classici giapponesi con furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate
そこでボンヤリながらもそうと気が付くと同時に吾輩は、ピッタリと講演を止めてしまって、爆弾漁業の本拠探りに没頭したもんだ。先ず手頃の人間で吾輩のスパイになってくれる者は居ないか……と頻りに近まわりの人間を物色してみたが、それにしてもウッカリした奴にこの大事は明かせない。何しろ五十万人の死活問題を背負って立つだけの器量と、覚悟を持った奴でなければならない上に、ドンの背景となっている連中が又、ドレ位の大物なのか見当が付かないのだから、とりあえず佐倉宗五郎以上の鉄石心が必要だ。もちろん組合の費用は全部、費消っても構わない覚悟はきめていた訳だがそれでも多寡は知れている。それを承知で活躍する人間といったら、当然、吾輩以上の道楽気が無くちゃならんだろう……ハテ……そんな素晴らしい変り者が、この世界に居るか知らんと、眼を皿のようにして見廻わしているところへ、天なる哉、命なる哉。思いもかけない風来坊が吾輩の懐中へ転がり込んで来る段取りになった。
……ところでドウダイもう一パイ……相手をしてくれんと吾輩が飲めん。飲まんと舌が縺れるというアル中患者だから止むを得んだろう……取調べの一手にソンナのが在りやせんか……アッハッハッ……。