Classici giapponesi con furigana
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Leggi 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.794 caratteri · 211 schermate
わたくしはそれを教える人に教わりたい、どこにそれを教える人がいるのでしょう。生絹がこんな思いに乱れているあいだに下ノ者が慌てて来て、済まぬふうにいった。何処をさがしても見当りませぬ。町々を見分けましたが見附かりませぬ。
「わたくしだけの命令ではなく、みやこの殿のおいいつけをも忘れぬよう。早うさがせよ。」
生絹の声は懸命な厳格さをおびて、いつになく下ノ者に烈しく答えた。わたくしは何のためにここに訪れて来たのであろう。みやこの平安さをなぜにここに来てこわそうとするのであろう、しかも右馬の頭さまの心をふたたび取り乱そうとわたくしはその糸ぐちをいま解きかかっているのではないか。見なくともいい零落のお姿を見ようとし捜さなくともいいのにお隠れになるのを趁いつめようとする、そういう高飛車なった気持にわたくしは何時なり変ったのであろうか。生絹はいまにも下ノ者にもはや蘆売る人を捜さなくともいいという命令を下そうかと、何度も思い惑うているところであった。下ノ者は馳り来て伝えていった。
「蘆売る男は見つかりましたが同行はいたしません。」
生絹はまぶしいような顔附をした。
右馬の頭の菟原ノ薄男はとある町うらの人の住まない廃家の、はや虫のすだいている冷たい竈のうしろに屈まって、匿れて坐っていた。