Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おぎふくうた

犀星王朝小品集

室生 犀星

Leggi 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.794 caratteri · 211 schermate

Aozora Bunko

これは無事に落ち著いても財は二つの山割りか、悪くいけば揉み合いになるに決っていた。袴野は失敗ったと呟いたが、

「すて、あれを見よ。」

「貝ノ馬介ね。貝はお侍だというじゃないの。」

「もとはみな侍なのだ、貝はお前を狙っている。」

袴野はにわかに自分の装束をつけはじめ、すてはそれに手伝った。五十二歳になる袴野は野装束をつけると、眼附も足もとも違った逞しさを現しはじめた。しかしすての気づかいは本気で言った。

「女にさわったからだで出掛けていいの。」

「うむ、だがお前から貰ったものでおれが後足を踏むことは滅多になかろう。」

眼につかれがあった。それを蔽うてあふれるものもある、ね、気を附けて、袴野はその言葉にいつわりなぞ潜むものではないと思った。山塞にはもう誰一人としていない、袴野は皆とは一足先にかえることが出来るし、塞にすて一人を置いて行くことの安堵さは、どういう安堵したことがらよりも、さばさばしたものだった。

すては谷間に下りる前に、袴野の下著を取り出したが、ふと、野伏の下著もそれにまぜて抱え、日あたりの谷間の岩のうえに坐り込み、野伏の下著をひろげると、その臭気をいでさわりを頬にあてて触ってみた、乳房から下腹部にかけて例のじいんとして来た、彼女はたぐり寄せて縋るようにまた下著をいだ、そして勢好く裸になると谷川の淵に飛びこん