Classici giapponesi con furigana
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Leggi 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.794 caratteri · 211 schermate
それは前のたまずさにお示ししたようにふしぎな一つ家の灯びがもとでございました。どういう晩にも点れていない日はなく、そして決ってわたくしが館近くにもどりかけ、灯びにうしろを見せる時分にふっと消えるのが毎晩の例でございました。保則さま、ご免あそばせ、しまいにわたくしは御身様があそこにお住みになられているのではないかと、そんなふうに考えることもございました。わたくしの生涯をかげのかたちに添うようにおまもりくださいました御身様が、ただ、故郷をおなじくした、おさな友達であるという理由ばかりで、あのように親切におちからをかしていただいたかと思いますと、そういう思いの外側にきらりと光るものを感じられるのでございます。それは何物であるかという問いよりもきっと御身様のお眼のかがやきがわたくしの胸に残っているためとより外に考えようとてもございません。
さて、わたくしは或る夜ふしぎな一つ家に立ち寄って見ましたが、それは何の不思議さもない、普通のお百姓家であったことを知りました。年老いた媼は普通の土器よりも大きい灯火をかかげていることが、奇異であるとすれば、全く奇異に大きい灯びでございました。