Classici giapponesi con furigana
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Leggi 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.794 caratteri · 211 schermate
そして間もなく灯びが消えたしばらくの後に、往還におくるまの音がいたしてまいりました。わたくしめは不倖な生涯をおくったものの一人でございましたから、お方様とあなた様のあまりにもお美しいくらしを、ひっそりと胸に抱いてやすんでいたのでございます。わたくしに一人の子供もなく、母親になる資格とてはございませんけれど、恐れながら母の持つ、そういういたわりを感じることで、自分もいつもふくよかな睡りにつくことができていたのでございます。」
「そのお言葉にはお礼を申しつくせないくらい、忝い思いがいたします。ご老媼さま、いまから後はえにしなき、わたくしどもではないことを承知あるように。」
「お姫様、それは勿体ないおことばでございます。」
こうして一つ家の老媼と相知ることができ、永い間頭にあった一つ家というものを知ることができました。えにしは、何処にも宿り、何処にもつながりを見せるものに思われます、あそこに紀介様がお越しになったばかりではなく、かげながら後事を托されていたということも、わたくしには、えも言われぬ美しさの本物にふれたような気がいたしてまいります。わたくしは決してふしあわせとか、はかないとか、どうしたらいいかという目標のないことを申したくありません、申しようもございません、恐らくわずかばかりではありましたけれど、紀介