Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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どくしん

独身

森 鴎外

Leggi 独身 (どくしん) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9012 caratteri · 19 schermate

Aozora Bunko

僕は神慮に称っていると見えて、富田に馳走をせいと云う託宣があるのだ。」

「怪しい女だね」と戸川が嘴を容れた。

「なに。御馳走になるから云うのではないが、なかなか好い細君だよ。入院している子供は皆懐いている。好く世話をして遣るそうだ。ただおりおり御託宣があるのだ。」

寧国寺さんは、主人と顔を見合せて、不断の微笑を浮べて聞いていたが、「お休なさい」と云って、ついと起った。見送りに立つ暇もない。

この坊さんはいつでも飄然として来て飄然として去るのである。

風の音がひゅうと云う。竹が薬缶を持って、急須に湯を差しに来て、「上はすっかり晴れました」と云った。

「もうお互に帰ろうじゃないか」と戸川が云った。

富田は幅の広い顔に幅の広い笑を見せた。「ところが、まだなかなか帰られないよ。独身生活を berufsmaessig に遣っている先生の退却した迹で、最後の突撃を加えなけりゃあならないからな。箕村だってそうだ。僕は何故にお稲荷さんが、特に女中をしていたお梅さんを抜擢したかということまで、神慮に立ち入って究めることは敢てしない。しかし兎に角第二の細君が直ぐに出来たのは、箕村のために幸福であった。