Classici giapponesi con furigana
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ひゃくめんそうやくしゃ
百面相役者
江戸川 乱歩
Leggi 百面相役者 (ひゃくめんそうやくしゃ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9801 caratteri · 20 schermate
、肉を吸い骨をなめ、はたくらいつくしぬ」という所などは、今でも僕の記憶に残っている。流行の言葉でいえば変態性慾だね。Rはこんな所が馬鹿にすきなのだ、今から考えると、先生自身が、その変態性慾の持主だったかも知れない。
少し話が傍路にそれたが、僕がRを訪問したのは、今いった日曜日の、丁度ひる頃だった。先生相変らず机にもたれて、何かの書物をひもどいていた。そこへ僕がはいって行くと、大変喜んで、
「ヤア、いい所へ来た。今日は一つ、是非君に見せたいものがある。そりゃ実に面白いものだ」
彼はいきなりこんなことをいうのだ。僕はまた例の珍本でも掘出したのかと思って、
「是非拝見したいものです」
と答えると、驚いたことには、先生立上って、サッサと外出の用意をし始めるのだ。そしていうには、
「外だよ。××観音までつきあい給え。君に見せたいものは、あすこにあるのだよ」
そこで、僕は、一体××観音に何があるのかと聞いて見たが、先生のくせでね、行って見れば分るといわぬばかりに、何も教えない。仕方がないので、僕はRのあとから、黙ってついて行った。
さっきもいった通り、雷でも鳴り出し相な、いやにどんよりした空模様だ。