Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Leggi 石狩川 (いしかりがわ) di 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 253.535 caratteri · 506 schermate

Aozora Bunko

浪の音が聞えていた。

「それで――」と一人の役人は上座の大主典を見て云った、「さい前のお話、いかがなことで――」

「うん」と堀は顔をあげた。

期せずしてその視線は阿賀妻の目にぶっつかった。すると阿賀妻は目尻を小じわで包んで軽くうなずき、何か喜ばしげな口調でこう云った。

「まことにふんげきに堪えませぬ、なあ――」

堀は、そういうあい槌のうち方におだやかならぬものを感じた。実際そうだ――と云わせねばならぬ欲望に駆られた。彼は指につばをつけて、自ら現地に出張して取りまとめた資料の綴りをぱッぱッとめくり、早口に云った。

「ひきいて侵略するふてぶてしさと同時に、その兵自体が、文字通り不逞の徒でござるて、つまり、オロシャの正規兵は夜盗の徒でござる、――よろしいか」と彼は書類を睨みつけた、「昨年七月十六日、日本人高田兼吉の家にてコウモリ傘が紛失した、犯人はロ国の長官カルペンコの部下であった、まぎれもなく兵士であった、翌十七日に、わがクシュンコタンの貨物倉庫二棟切り破られた場所を発見せり、念のため在庫品をしらべしところ、浜の倉庫に於て狐皮五十枚、御用達和右衛門並びに彦兵衛の荷物全部紛失、山の倉庫に於て醤油三樽、酒四樽の紛失、これがロ兵の所業なることは侵入個所の釘にかかれるラシャにて明瞭なれば出納局の小使嘉市、長吉のほか、重助、