Classici giapponesi con furigana
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
Leggi 石狩川 (いしかりがわ) di 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 253.535 caratteri · 506 schermate
隙のない傲慢さが彼を包んだ。
彼は手をのばして行燈を取り両者のあいだに置いた。彼らの顔を一々じろじろ睨めまわして云うのであった。
「お家のためとは、どの脳味噌に浮んだたわ言じゃ、――くどくは申さぬ、とは、どやつの口から出た雑言じゃ、たわけものめが、その方らの鈍刀をつきつけて、おこがましくも、拙者に腹を切れと申しおったな、ふやけた脳味噌どものさしずは受けん、必要とあれば手入れは行とどいておる、この、拙者のわざものが――」
彼は舌なめずりして、がちゃんと鍔をならした。云い分が煮えくりかえっていた。
「なぜ斬らん、真実この阿賀妻をお家の害毒と思うなら、斬奸状をたかく掲げて斬るがよかろう、襲うがよかろう、腰ぬけめが、おぬしらの帯刀では人の骨を斬ることは出来るまい、少しは口惜しがったがよかろう、地団駄もふむがよかろう、胸に手をあてて考えるがよかろう、太平に馴れ、俸禄にあまやかされ、その方ら軍務についていたものどもは張子の虎になりおった、時の勢いとして深くは咎めぬなれど、敗軍は敗軍じゃ、烏合の官兵によくもみごとに追い立てられたな、白河口のたたかいでは――ときには身のいましめとして憶いだすがよかろう、その方らのいただくお武頭の萱野弥五郎は、こともあろうに擒になりおった、続く面々は総退却、右往左往、大将たおれて、代って勢を