Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Leggi 石狩川 (いしかりがわ) di 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 253.535 caratteri · 506 schermate

Aozora Bunko

この聚落自身が落ち着きかけていた。末の見込みのない土地であったが野菜や蕎麦も蒔き付けた。

二人の子供が両側から母をつかんでいた。

「それは覚悟しておりましたが」と、彼女は顔をあげずに云った、「――安倍としたことが、何をいたしておるのでございましょう、迎えにまいると申した言葉を信じて、今日か今日かと待っておりましたのに」

「いや、それは」

大野は思いだした。大きな呼吸を吐いて、まッ赤になって、恥じるように云い足した。

「その、――使庁の堀というご仁が、その人が引き受けていたとのこと、先日役所にまいってはじめて知りました、つまり今回仕立てた便船は、その堀監事どのをお送り申すもので、だとするならば」

「そうでございましたか」

動きだした女の気持がいよいよ大野を狼狽させた。そういうことに関する男の無責任さが胸に来たのだ。官員の堀は自分の用で東京に出ていた。そして彼はけろりと忘れていた。もし、こちらがこのことを持ち出さなければ、彼は気づかずに出帆させていただろう。専らカラフトの問題に終始することになった堀には、移住した士族のことは今では用が無くなっていたのである。