Classici giapponesi con furigana
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がくもんのどくりつ
福沢諭吉教育論集
福沢 諭吉
Leggi 福沢諭吉教育論集 (がくもんのどくりつ) di 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 97.278 caratteri · 197 schermate
もって快と称するものなり。けだしこの類の愉快は、形体に関係なくして精神に属す。形体にありては安楽と称し、精神にありては愉快という。その文字異なりといえども、結局平安の主義に洩れざるものなり。
また、今の我が日本にて新政府を建て、今日もっぱら社会の平安を欲して焦思苦慮する者は誰ぞや。十余年前にありては、しきりに世の多事を好み騒動を企望して余念なかりし血気の士人に非ずや。その士人の中には殺伐無状、人を殺し家を焼き、およそ社会の平安を害すべき事なれば一も避くるところなく、ついに身を容るるの地なきにいたれば、快と称して死につきし者もあり。幸にして死にいたらざりし者が、今の地位にいて事をとるのみ。すなわち昔日は乱を好み、今日は治を欲する者なり。
もしも維新の一挙、当初に失敗したらば、この輩はただ世の騒乱を好みて平安をいとう者とて、天下後世の評論を受け、あるいはその寃を訴うるによしなきを知るべからずといえども、偶然に今日の事実を見ればこそ、前年に乱を好みしは、その心事の本色に非ず、その乱はただ改めて治安をいたすの方便たりしとの事実も、はじめて明白なるを得たることなれ。