Classici giapponesi con furigana
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わたしのこうりしょうどう
私の小売商道
相馬 愛蔵
Leggi 私の小売商道 (わたしのこうりしょうどう) di 相馬 愛蔵 (そうまあいぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.396 caratteri · 312 schermate
店員の独立の約束はできぬ
な処置は決してとってはならないのである。
店員の独立の約束はできぬ
私の店には二百十九人の店員が居るが、これらの貴重な青春を捧げて快く主家のために尽してくれる店員にどうして酬いたらよいか、将来の保証をどうしたらよいかということは、我々店主として大いに考えなければならない問題である。
御承知の通り時勢も昔とはだいぶ違って来た。例えば交通機関の発達という一つを取上げてみるにしても、ここ新宿に店を持っていて、電話一本でもって市中は言うに及ばず、郊外までも自転車あるいは自動車で迅速に御注文を果すことが出来る。これはどういうことかというと、同一な特長を持った店の対立は許されないということが考えられ、すなわち支店や分店は必要でない――のれんを分ける余地は現在ではもはやないということなのである。この点は店主たる人のよく心得ておかねばならぬことであると思う。
昔は相当の年期さえ奉公すればのれんが分けてもらえた。そして店員達はそれを目当にせいぜい小遣銭ぐらいの待遇で、冷めしを食べても満足して働いたものである。
ところが現在ではそののれん分けが出来ない。私は始終店員にこう語って聞かせている。