Classici giapponesi con furigana
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わたしのかったいぬ
私の飼った犬
斉藤 弘吉
Leggi 私の飼った犬 (わたしのかったいぬ) di 斉藤 弘吉 (さいとうひろきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8083 caratteri · 16 schermate
気魄のある小型犬
昔、よい県知事を良二千石といったものです。これは米二千石の俸給を与えるのにふさわしい立派な知事という意味ですが、この十石も、米十石に値する名犬という意味をふくんで名づけたのでした。
東京の宅に着くと、前からいる秋田犬が体が何倍もある出羽に敢然と向かって行きましたが、出羽の方が私のいいつけで、相手にしなかったので、この二頭の日本犬オスはじきに仲よくなりました。出羽もそうだったように、十石も町の放し飼いの犬に、自分からけんかを売るようなことはありませんでしたが、相手に向かわれると、どんなに力強く大きい相手でも、相手が逃げるまでは向かって行く犬でした。おさえつけられ、かまれ、振り回されても、はねかえしはねかえし向かって行く犬でした。十石にすれば、どんなに大きな犬でも、イノシシよりは小さく見えたのかもしれません。
気魄のある小型犬
ある暴風雨のあった翌日のこと、私がハシゴをかけて屋根にのぼり、ずれたカワラを直していると、腰のところに何か触れるものがあります。振りかえってみると、十石がのぼって来ているのでした。山でけわしい崖をのぼり、丸太を渡っていたりしたのでハシゴをのぼるくらいは平気だったのでしょう。