Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あきのかご
秋の駕籠
山本 周五郎
Leggi 秋の駕籠 (あきのかご) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.356 caratteri · 35 schermate
三
したがって「魚金」のお梅がいくら中次に熱をあげても、中次のほうでは感じないのであった。お梅が自分に熱をあげているなどとは、爪の尖ほども気がつかないようであった。
三
「どうしたのよいったい、いつまで遊んでるつもりなの」お梅が云った、「もう半月にもなるじゃないの、いいかげんに仲直りをしたらいいでしょ」
「そうしたいんだ」と六助が云った、「おれはもう飽き飽きしちまった、なんにもすることがないんで退屈で退屈でしようがないんだ」
「だからさっさと仲直りをすればいいじゃないの」
「それがさ」六助は頭を振った、「おれはそうしたいんだが、あいつの顔を見ると舌が動かなくなっちまう、またあいつも退屈しきって、身をもて余しているくせに、おれの顔を見るとむっとそっぽを向いちまうんだ」
「両方で意地になってるんだわ、ばかばかしい」お梅は六助に酌をした、「いったい喧嘩のもとはなんなの、こんどはなにがもとで喧嘩になったの」
夜であった。外は雨が降っていた、午前から降りだした雨が、そのまま時雨のように陰気に降り続いていた。魚金の店も静かで、六助のほかにもう一人しか客はなかった。四十ばかりになるその客は、小座敷で飲んでいた。