Classici giapponesi con furigana
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しゅうざんず
秋山図
Leggi 秋山図 (しゅうざんず) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7580 caratteri · 15 schermate
「――黄大癡といえば、大癡の秋山図をご覧になったことがありますか?」
ある秋の夜、甌香閣を訪ねた王石谷は、主人の南田と茶を啜りながら、話のついでにこんな問を発した。
「いや、見たことはありません。あなたはご覧になったのですか?」
大癡老人黄公望は、梅道人や黄鶴山樵とともに、元朝の画の神手である。※(「りっしんべん+軍」、第4水準2-12-56)南田はこう言いながら、かつて見た沙磧図や富春巻が、髣髴と眼底に浮ぶような気がした。
「さあ、それが見たと言って好いか、見ないと言って好いか、不思議なことになっているのですが、――」
「見たと言って好いか、見ないと言って好いか、――」
※(「りっしんべん+軍」、第4水準2-12-56)南田は訝しそうに、王石谷の顔へ眼をやった。
「模本でもご覧になったのですか?」
「いや、模本を見たのでもないのです。とにかく真蹟は見たのですが、――それも私ばかりではありません。この秋山図のことについては、煙客先生(王時敏)や廉州先生(王鑑)も、それぞれ因縁がおありなのです」
王石谷はまた茶を啜った後、考深そうに微笑した。
「ご退屈でなければ話しましょうか?」