Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ひきょうのにちりんき

秘境の日輪旗

蘭 郁二郎

Leggi 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.829 caratteri · 169 schermate

Aozora Bunko

祥子は今更のように身ぶるいした。

「それから、君たちが流れついた無人島、あすこも要塞化して海底要塞と連絡をとるつもりだったのだ」

「じゃあ、ジョンソン大尉とかが夜中に島へやって来たのは、実地検分のためだったんですね」

「そうだ、誰知るまいと思って、のこのこ出かけたところを、君たちに出しぬかれてしまったんだよ、いや出しぬかれたのは、そいつばかりでなくてこの僕だってそうだがね、はっはっは」

「僕たちは偶然うまくぶっつかったんですよ」

「謙遜せんでもいいよ、九竜丸事件のお蔭で、僕にも確信が出来たんだから、それで根こそぎやっつけることが出来たのさ……ところで、英夫君、僕もいよいよ背広とお別れだ、明日から軍服を着て、第一線に立てることになったんだ、軍人の本分にかえれるぞ!」

大尉はうれしそうに、拳骨でごつんと食卓をなぐった。

「こいつと僕とが、君の兄さんと入れ代りにビルマの戦線へ行くんだよ」

鳥尾大尉がいった。

「じゃあ、今晩は壮行会ですね」

「壮行会は壮行会だが、君たちのための壮行会をやっとるつもりなんだぜ、そうだろう鳥尾?」

「うむ、お互いにもう会えんかも知れんからな」