Classici giapponesi con furigana
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かぜのまたさぶろう
童話集 風の又三郎
Leggi 童話集 風の又三郎 (かぜのまたさぶろう) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.657 caratteri · 113 schermate
三郎もきものをぬいでみんなのあとから泳ぎはじめましたが、途中で声をあげてわらいました。すると向こう岸についた一郎が、髪をあざらしのようにしてくちびるを紫にしてわくわくふるえながら、
「わあ又三郎、何してわらった。」と言いました。
三郎はやっぱりふるえながら水からあがって、
「この川冷たいなあ。」と言いました。
「又三郎何してわらった?」一郎はまたききました。
三郎は、
「おまえたちの泳ぎ方はおかしいや。なぜ足をだぶだぶ鳴らすんだい。」と言いながらまた笑いました。
「うわあい。」と一郎は言いましたが、なんだかきまりが悪くなったように、
「石取りさないが。」と言いながら白い丸い石をひろいました。
「するする。」こどもらがみんな叫びました。
「おれそれであ、あの木の上がら落とすがらな。」と一郎は言いながら崖の中ごろから出ているさいかちの木へするするのぼって行きました。そして、
「さあ落とすぞ。一二三。」と言いながらその白い石をどぶん、と淵へ落としました。
みんなはわれ勝ちに岸からまっさかさまに水にとび込んで、青白いらっこのような形をして底へもぐって、その石をとろうとしました。