Classici giapponesi con furigana
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かぜのまたさぶろう
童話集 風の又三郎
Leggi 童話集 風の又三郎 (かぜのまたさぶろう) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.657 caratteri · 113 schermate
そこでとうとう一郎が言いました。
「お、おれ先に叫ぶから、みんなあとから、一二三で叫ぶこだ。いいか。
あんまり川を濁すなよ、
いつでも先生言うでないか。一、二い、三。」
「あんまり川を濁すなよ、
いつでも先生言うでないか。」
その人はびっくりしてこっちを見ましたけれども、何を言ったのかよくわからないというようすでした。そこでみんなはまた言いました。
「あんまり川を濁すなよ、
いつでも先生、言うでないか。」
鼻のとがった人はすぱすぱと、煙草を吸うときのような口つきで言いました。
「この水飲むのか、ここらでは。」
「あんまり川をにごすなよ、
いつでも先生言うでないか。」
鼻のとがった人は少し困ったようにして、また言いました。
「川をあるいてわるいのか。」
「あんまり川をにごすなよ、
いつでも先生言うでないか。」
その人はあわてたのをごまかすように、わざとゆっくり川をわたって、それからアルプスの探検みたいな姿勢をとりながら、青い粘土と赤砂利の崖をななめにのぼって、崖の上のたばこ畑へはいってしまいました。
すると三郎は、
「なんだい、ぼくを連れにきたんじゃないや。」と言いながらまっさきにどぶんと淵へとび込みました。