Classici giapponesi con furigana
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かぜのまたさぶろう
童話集 風の又三郎
Leggi 童話集 風の又三郎 (かぜのまたさぶろう) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.657 caratteri · 113 schermate
「うん。又三郎は飛んでったがもしれないもや。」
「又三郎って何だてや。鳥こだてが。」
「うん。又三郎っていうやづよ。」一郎は急いでごはんをしまうと、椀をこちこち洗って、それから台所の釘にかけてある油合羽を着て、下駄はもってはだしで嘉助をさそいに行きました。
嘉助はまだ起きたばかりで、
「いまごはんをたべて行ぐがら。」と言いましたので、一郎はしばらくうまやの前で待っていました。
まもなく嘉助は小さい簑を着て出て来ました。
はげしい風と雨にぐしょぬれになりながら二人はやっと学校へ来ました。昇降口からはいって行きますと教室はまだしいんとしていましたが、ところどころの窓のすきまから雨がはいって板はまるでざぶざぶしていました。一郎はしばらく教室を見まわしてから、
「嘉助、二人して水掃ぐべな。」と言ってしゅろ箒をもって来て水を窓の下の穴へはき寄せていました。
するともうだれか来たのかというように奥から先生が出てきましたが、ふしぎなことは先生があたりまえの単衣をきて赤いうちわをもっているのです。
「たいへん早いですね。あなたがた二人で教室の掃除をしているのですか。」先生がききました。