Classici giapponesi con furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Leggi 細雪 (ささめゆき) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 226.715 caratteri · 431 schermate
未亡人の説明の中で彼女が最も意外の感を抱いたのは、この間から一番重要な疑問になっていた点、―――先方の人物性行について、未亡人が何も知らないばかりでなく、その沢崎家の当主なる人と、まだ会ったこともないのだ、と云うことであった。未亡人の言に依ると、沢崎家と菅野家とは昔から旧家同士の仁義を取り交しており、亡くなった主人も、沢崎家の先代や当主と別懇にしていたようだけれども、主人の死後、忰は余り附き合っていない。従って、先代時分のことは知らず、当主の沢崎氏は、自分が覚えてからこの家へは一遍も来訪したことがないので、自分は彼とは面識がないし、今度のことがある迄は手紙の遣り取りもしたことはない。しかしそう云う関係で、両家に共通な縁者、知人、出入りの者等が少くないので、沢崎氏が両三年前に夫人に先立たれたこと、近頃後添いを捜しており、二つ三つ話もあったらしいけれども、纏まらなかった様子であること、沢崎氏は当人が既に四十歳を越えており、先妻の遺れ形見などがあるにも拘らず、後妻には初婚の、それもなるべく二十台の人を望んでいるらしいこと、等々の噂を聞くともなく聞かされる機会が多いにつけ、自分はいつも雪子さんのことが胸にあるところから、二十台と云う注文には外れるけれども、まあ話して見るだけのものはあろうと思って、申し入れて見た