Classici giapponesi con furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Leggi 細雪 (ささめゆき) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 226.715 caratteri · 431 schermate
これは成功するであろう、と、そう国嶋氏は云っている。ざっとそんなような訳で、多少御不満の点もおありになろうけれども、しかし兎も角も初婚であると云うこと、庶子ではあるが藤原氏の血を引く名門の出であり、親戚も皆知名の方々ばかりであること、扶養しなければならない係累が一人もないこと、―――申し忘れたが、氏の生母、即ち子爵の側室であった人は、氏を生んで間もなく死去したとやらで、氏は全然記憶がないそうである。―――趣味が豊かで仏蘭西や亜米利加の言語風俗に通じていること、等々は、何と云っても御牧氏の強味であって、此方様の御注文にもそっくり当て篏まると思うのであるが如何であろうか。自分は交際が浅いので、猶よく此方様で調べて御覧になる方がよいが、今迄附き合って見たところでは、いかにも当りの柔かい、愛想のよい人で、別にこれと云う欠点がありそうにも思われない。ただ非常な酒豪であるとやらで、自分も二三度御機嫌のところを見たことはあるが、酔うと一層面白くなって人を笑わせてばかりいる。………で、自分としてはこの縁を逃がしてしまうのが返す返すも惜しい気がして諦めが付かず、誰か自分の代りに橋渡しの役を勤める者はないであろうかと、いろいろ考えて見たのであるが、橋渡しと云っても先方がそう云う交際上手であるから、何も手数が懸ることはない。