Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Leggi 細雪 (ささめゆき) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 150.580 caratteri · 287 schermate

Aozora Bunko

田舎に母親が一人あって、その人が住んではる昔の家屋敷と、自分が住んではる六甲の家と土地とがあるだけ。―――六甲のんは年賦で買うた小さな文化住宅やそうな。まあ知れたもんやわ」

「そんでも家賃助かるよってに、四百円以上の暮し出来るわな」

「どうやろか、雪子ちゃんに。係累はお母さん一人だけ。それかて田舎に住んではって、神戸へは出て来やはれへんねん。当人は四十一歳で初婚や云やはるし、―――」

「何で四十一まで結婚しやはれへなんだやろ」

「器量好みでおくれた、云うてはるねん」

「それ、あやしいなあ、よう調べてみんことには」

「先方はえらい乗り気やねん」

「雪あんちゃんの写真、行ってたのん」

幸子の上にもう一人本家の姉の鶴子がいるので、妙子は幼い頃からの癖で、幸子のことを「中姉ちゃん」、雪子のことを「雪姉ちゃん」と呼びならわしたが、その「ゆきあんちゃん」が詰まって「きあんちゃん」と聞えた。

「いつか井谷さんに預けといたのんを、勝手に先方へ持って行かはってん。何やたいそう気に入ってはるらしいねんで」

「先方の写真ないのんか」

階下のピアノがまだ聞えているけはいなので、雪子が上って来そうもないと見た幸子は、