Classici giapponesi con furigana
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みどりいろのとけい
緑色の時計
小川 未明
Leggi 緑色の時計 (みどりいろのとけい) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3276 caratteri · 7 schermate
おじさんの髪は、いつもきれいでした。そして、花畑でも通ってきたように、着物は、いいにおいがしました。そわそわと、いそがしそうに、これから、汽車に乗って、旅へでもでかけるときか、あるいは、どこか遠くから、いま、汽車でついたばかりのように、その目はいきいきとしていました。
事実、おじさんは、方々へでかけたし、ぼくたちの知らない町で、めずらしいものを見たり、いろいろの人々とあって、聞いたおもしろい話を、ぼくたち兄弟にしてくれたのでした。
ある日のこと、
「ぼく、望遠鏡が、ほしいな。」といったのです。すると、おじさんが、
「じゃ、いい望遠鏡を、さがしてやろうかな。」といいました。
「遠くが、見えるんだよ。」
「船乗りが、持つようなのさ。」
「そんなの、あっても、高いだろう。」
「なに、出ものなら、たいしたことはない。」
こんなぐあいに、おじさんの口から聞くと、なんとなく、はや、自分は、のぞみを達したもののように、うれしくなるのでした。
また、ある日のことでした。弟が、
「どこかに、スケートのくつが、ないもんかな。」と、思いだしたように、いいました。
「なに、きみは、スケートができるのかい。