Classici giapponesi con furigana
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ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
Leggi 聞書抄 (ききがきしょう) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.821 caratteri · 210 schermate
と云う連れ子があって、既に(その四)に於いて述べた如く、此の子は後に母と諸共河原の露と消えたのである。ところで、順慶はそのことをはっきり語ろうとしないけれども、彼がとき/″\洩らしている御台様の不仕合わせなるものは、彼女とその連れ子、即ち母北の方とおみや御前との間に存する或る不自然な事情を指しているのであろう。右について聚楽物語巻之下「若君並三十餘人の女房達洛中ヲ渡さる、附最後の事」の条の一節に云う、
十七番はおみや御前云々、是は一の台殿の御娘なりしを聞召し及び、わりなく仰せられて、召迎へ給ひしとなり、されば此由太閤相国聞食し、あるまじき事の振舞かな(中略)とて、愈※(二の字点、1-2-22)御憤り深く思召しければ、様々に頼りて、御様変へ、命計りをと申させ給へども、御許なきとぞ聞えし
と。
又石田軍記「秀次公之君達被レ誅事附卅餘人嬪妾の事」に云う、
十七番は於宮の前なり云々、太閤深く嫉み思はるゝとかや。最後の体、おとなしやかに念佛して、
秋といへばまだ色ならぬ裏葉まで
誘ひ行くらん死出のやまみち
又太閤記に載っている辞世の和歌には、
うきはたゞ親子の別れと聞きしかど