Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ききがきしょう

聞書抄

谷崎 潤一郎

Leggi 聞書抄 (ききがきしょう) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.821 caratteri · 210 schermate

Aozora Bunko

斯かる処に吉田修理亮は摂州芥川に堤の普請を承っていたが、洛中の風聞を耳にして汗馬も息するばかりに馳せ着け、御謀叛の儀、もし真実に思し立っておられますなら、伏見へはお越しなされますな、又聊かも左様な思召がござりませぬなら、なお此の城に御座なされて、一往も二往も理をお盡しなされ、それでも御宥免がなければ、某に一萬の御勢をお附け下さりませ、憚りながら先を懸け奉り、一合戦して忠勤を抽んでましょうと、頼もしげに云った。

挿絵

然るに粟野杢助が最後に進み出て云うのに、方々の申さるゝ処も御尤もではござるけれども、伏見の大殿は御心早き大将軍にておわします、もし君の御謀叛を必定と思し召して攻め滅ぼそうとし給うのなら、斯様に延び/\とすることなく、即時に押寄せられるでござろう、因って思うに、筋なき事を取り持って石田がさま/″\に讒言いたすとも、殿下はあながち彼等の言をお信じになっていないのである、旁此の場合は、仰せのまゝに伏見へ参られ、御対面を願われたなら、御心も解けさせられ、御喜びなさるであろうと存ずる、さあらずして軍兵を催し、かの城へ寄せられ給うとも、先ず以て利を得ることはありそうにもござらぬ、なぜかと申すに、彼方は譜代重恩の侍、十騎が百騎にも向い申すが、此方は人数こそ大勢なれ、いずれも諸国の借り武者にて、伏見に親や子を置い