Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ききがきしょう

聞書抄

谷崎 潤一郎

Leggi 聞書抄 (ききがきしょう) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.821 caratteri · 210 schermate

Aozora Bunko

而も三成の命を啣んで細作となるべく志した行者順慶、当時の下妻左衛門尉は、此の圓一と入魂であったのを幸いに、彼の盡力に依って短時日の間に当道の瞽官を得たと云う。

挿絵

こゝに「当道」というのは、今日でも箏曲や地唄のことを「当道音楽」と称しているので、耳新しい言葉ではないが、その頃にあっては平曲、浄瑠璃、表白、その他の雑藝を以て生活していた盲人の組合、所謂「座」であって、※(「てへん+僉」、第3水準1-84-94)※(「てへん+皎のつくり」、第4水準2-13-7)、別当、勾当、座頭の四官があり、これらの四官が又十六の階級に分れていた。されば左衛門尉が盲人となり、且音曲に巧みであったからと云って、此の「座」に加わって当道の官位を得るのでなければ、貴顕縉紳の邸宅へ接近することは出来なかった訳であるが、普通これらの官位を買うには当道を支配する久我右大臣家や組合の方へ多額の冥加金を納めなければならないので、それだけ全国の盲人の憧憬の的となっていた。備後の国神石郡の田植唄に、

おん坊京に上るなアら

びや箱なんぞは置いて行け

あとでつるりやつんつるりや

弾いてなり慰もう

と云う文句が残っているそうであるが、田舎の盲人が金を蓄めて、琵琶の箱を背に負うて、座頭の位をあがなうために京上りをする途中、剽盗や強盗に出遇う話はしば/\昔の物語の