Classici giapponesi con furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Leggi 脱線息子 (だっせんむすこ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.293 caratteri · 221 schermate
それで松浦さんは話を持ち出すにしても、余程お天気の好い時を見計わないと、却って藪蛇になると思っているらしいのよ」
「能く然う探索が届きましたね」
「そこが宮地さんですもの。あの人は探偵よ、まるで。お父さんも感心して、『これじゃ自分のことも宮地さんに訊いて見る方が早い』って笑っていましたわ。何処で何う聞き出して来るんですか、矢っ張り蛇の道は蛇ね。日本橋の金輪さんの娘さんの縁談の時なぞも先方が匿していたことを……」
と母親は寄り道をしながら話す。
「お母さん、余所のことは何うでも宜いですが、家のはもう見込がないんですか?」
「それをこの間お父さんが上って伺ったんですよ。数の中には斯ういうものも扱っていますが、こんな手硬いのは珍らしいと仰有ったそうです」
「それじゃ駄目ですね?」
「いゝえ、矢張り専門ですから、むずかしいのほど意地にも手がけて見たいらしいのよ。若夫婦が賛成ですから、御当人さえ来る気なら屹度円く纒めて御覧に入れると保証して下すったそうです」
「西洋なら本人さえ宜ければ宜いんです」
「でも日本ですもの」
「…………」
「お前は恥も外聞もなく、何うしても貰いたいの?」