Classici giapponesi con furigana
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じゆう
自由
小川 未明
Leggi 自由 (じゆう) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2616 caratteri · 6 schermate
街の鳥屋の前を通ったとき、なんという鳥か知らないけれど、小鳥にしては大きい、ちょうど小さいはとのような形をした鳥が、かごの中にいれられて、きゅうくつそうに、じっとしていました。
黄色なくちばし、その鈍重なからだつき、そして、たえずものおじする、つぶらな黒い目を見ると、いじらしいという感じをさせられた。私は、この鳥をきらいでなかったのです。
「こんなに、狭いかごへいれられたのでは、身動きもできないだろう。」
自分の家には、これよりは、大きな空きかごのあることが頭に浮かびました。で、ついこの小鳥の価をきいてみる気になりました。
鳥屋のかみさんは、さっそく、店さきへ出てきたが、価は、あまり安くなかった。しかし、一度買おうと思った心は、すこしくらいのことで、また、やめる気にもなれなかったのです。それほど、私は、この鳥をほしくなりました。子供の時分、村はずれの林や、寺の墓地などへ、おとりの鳥かごをさげていって、ひわや、しじゅうからなどを捕らえたことを思い出すと、どこからともなく、すがすがしい土の香がして、木の間をくぐってくる冷ややかな風が、身にしみて、もう久しいこと忘れていた生活に、ふたたび魂がよみがえるように、急に、体じゅうがいきいきとしたのであります。