Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate

Aozora Bunko

「そうらしいなあ」吉田は、大笑して、「酒屋が掛け取りに行くと――金がいるのか。よし、払うてやる。長いのがええか、短いのがええか。……と、いうて、嚇かすそうじゃなあ」

「喧嘩の話は、どうなりました?」

と、誰かが、催促した。

「うん、喧嘩は、いうまでもない。大勝利さ。第一、気がまえがちがうよ。江崎の方は、人数ばかり多うても、烏合の衆、同然。こっちは、一人々々が、一騎当千、この友田なんか、女みたよなやさしい声出しちょるが、国定忠治か、清水の大政小政にも負けん荒武者でな、その晩、敵を何人斬ったやら、わかりゃせん」

「わたし等より」と、友田喜造が、「おギンさんの働きが見事でしたよ」

「そうそう、おギンの活躍ぶりを、みんなに、見せたかったなあ」

「おギンさんというのは、女子ですか」

森新之助が、きいた。

「君等、なんにも知らんなあ。今、若松で、「ドテラ婆さん」ちゅうたら、ばりばりの女侠客じゃ。婆さん、というても、なにも、年寄りじゃない。三十五六の女盛りじゃ。また、ドテラ着とるわけでもない。角力取りみたいに、恰幅がようて、どっしりしとるもんじゃけ、いつか、みんなが、「ドテラ婆さん」