Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
でいろどられている蛇腹などが、ものすさまじくいきいきとしていて、どちらも、前肢には、宝珠がつかまれている。
それは、金五郎の肌理のこまかい、光るばかりの白い皮膚のうえに、青々と、美しく、浮きあがっていた。
「金五郎さん、いかが?」
あまりのおどろきで、返事の出ぬ金五郎は、両手で、交互に、自分の腕をさすってみた。生身の腕と、鏡の中とを、いく度も見くらべた。腕の彫青が、彫られたものではなく、絵筆によって描かれたものであることは、すぐわかった。
やっと、われにかえったように、金五郎は、女の方を向いた。
「お京さん、これ、あんたが描いたのですか」
「そうよ。お気に召して?……」
金五郎は、唸った。あらためて、お京の顔を見なおした。
「これも、あたしが、自分でやったの」
そういったお京は、いきなり、くるりと、着物の右袖を、肩のつけ根までまくった。牡丹に蝶の彫青のある腕を出すと、それを、金五郎の左腕に、ぴったりと、くっつけた。
「自分でやった、というのは?」
「あたしが、彫ったの」
「あんた、彫れるのかね」
「彫れるわ」
金五郎は、道後温泉での記憶を呼びおこした。鍛冶屋の清七と二人、「神の湯」