Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
辻木家からは、幾度となく、玉井家に、光丸の行方について、厳重な問いあわせがあった、が、
「こちらも、勝則が行方不明になって、探しとる始末で、……」
そういわれて、むなしく引きあげた。
勝則と光丸との奇妙な駈け落ちが、金五郎夫婦の許可によって行われていることは、辻木家では気づく筈もなかった。無論、光三も加担している期成同盟の存在など、まったく、知らない。辻木家では、警察に、保護願いを出して、捜索方を依頼したようだった。
また、数日が過ぎた。
金五郎は、八幡の藤本組を訪れた。藤本喜八郎の前に、率直に、事情を述べて、手をついた。頭を下げた。
「とんでもないことが出来ました。どんなにして、お詫びしたらよろしいでしょうか。存分に、お叱り下さい」
腕組みしていた藤本は、畳についている金五郎の手を取って、上げさせた。
「玉井さん、若い者には勝てませんよ。実は、わたしの方から、あなたのところへ、お詫びに参上しよう、と考えて居ったところでした」
「どういうわけで?……」
「いやあ、どうも、恥かしいこッてす。わが子のことながら、不行届、まるで、親というものは盲目同然ですなあ。