Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わかいふじんのちょしょふたつ

若い婦人の著書二つ

宮本 百合子

Leggi 若い婦人の著書二つ (わかいふじんのちょしょふたつ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5582 caratteri · 11 schermate

Aozora Bunko

生活の条件として求める娘がその面においては「私たちは非常に現実的にからくなっているのだから」「何事にたいしても仮借しないむきな純一しか持ち合わせていない」と力をこめていい切って、しかも「娘の夢」といわれているもののロマンティックな扮装については自分の内の矛盾として見きわめようとしていない態度を、今日の青年もやはり彼らの夢を育ててくれる女性としてよろこびをもって見得る心理なのだろうか。

私は率直にいって大迫さんのように悧溌な娘さんが、まるきり自分の環境や欲求を外側から眺める力を欠いていることにある愕きを感じたのであった。大迫さんの娘さんとしての環境は現代の日本の中流以上の部に属するらしい雰囲気であるが、自分の枠のそとへ一寸出て、そこの生活を観る眼というものはたいへん素朴にしか成長させられていない。自分が今日そのような娘心でいる、その娘心を誰がどのように食わせ養いしているか、いろいろ職業らしいものを持ちながら、大迫さんが、自分とはちがった境遇に今日生きつつあるより多数の娘さんの明暮に思いを拡げず、同質の友達や先輩のうちに生活の環をおいて、疑ってもいない姿もむしろ悲しみを与える。