Classici giapponesi con furigana
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わかいふじんのちょしょふたつ
若い婦人の著書二つ
宮本 百合子
Leggi 若い婦人の著書二つ (わかいふじんのちょしょふたつ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5582 caratteri · 11 schermate
さき頃セルパンに、今度の大戦になってからフランスのある若い娘の書いた手記が訳出されていた。今名を思い出せないけれども、二十五歳になっているその娘は第一次の大戦のとき姉や先輩たちの経験した女としての感情の擾乱を、自分たちは自分たちの青春の上にふたたびふりかかった歴史の相貌を見きわめて、ふたたびくりかえさず、世紀の波瀾をしのいで生きる決意があることを、落付いた美しい情熱で語っていて、感銘ふかかった。同じ世紀の「娘時代」が大迫さんの著書のような内容で日本では出ているところに、よろこびを見出すべきであろうか。それとも、そこに私たちの生きる社会の性質が反映していることを思うべきものであろうか。
野沢富美子さんの『煉瓦女工』は七篇の小説を集めた短篇集である。題が示しているようにこの二十歳の作者の世界は貧苦と病と労働の世界である。好評であることが十分にうなずけるつよい迫力をもった、生々しい筆致で長屋生活の「隣近所の十ケ月」その他が描かれている。この作者は、はっきり婦人作家として立ってゆこうとする自分を自覚している。その自覚の上でこの小説集の後記には「自分の本が出るというのは良い事だと思う。