Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

「見たまえ、僕はこのとおり蜂退治の妙薬を持っている」

とポケットから紙包みを出した。

「なんですか? それは」

「硫黄のかたまりだよ。これを蜂の巣の下でいぶすんだ。きみたちみたいにただでむかっていっても仕方がない。僕は知恵があるだろう?」

「ほんとうにききますか?」

「きくとも。僕がやってやる。今日ゆこう。いいだろう?」

「いけません。安斉先生に叱られます」

「きみのところは広いそうだから、一人ぐらい内証ではいったってわからないよ」

「いいえ、やしきではやしきの友だちと遊ぶことになっているんです」

「しかし松村や細井や高谷は始終ゆくじゃないか?」

「あの三人きりです」

「三人でもゆくじゃないか?」

「あれは特別です」

「なぜ特別だ?」

「優等生です」

「それじゃ手前はなんだ? ビリから五番だぞ。おれより四番上なばかりだ」

と堀口生は不良少年の本性を現わした。

「僕は頭がわるいんです」

「それみろ」

「わるいからお薬になるようにいい人と交際するんです」

「利己主義だな、きさまは」

「なんでもかまいません」と照彦様は逃げだした。

堀口生はつぎに内藤君を手なずけようと努めた。

「内藤君」

「なんですか?」