Classici giapponesi con furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate
「僕はもういやになってしまう。級長をよそうかと思っている」
とある日温厚な松村君が嘆息した。れいのとおり揃って花岡家へ遊びにきていた時だった。それがきっかけになって堀口生の話が始まった。
「おれはどうしてもやるぞ」
と細井君はこぶしをかためてみせた。
「えいっ!」
と折りから正三君が飛び立って、榎の大木の幹をたたいた。
「どうしたんだい?」
と高谷君がきいた。
「堀口をなぐる稽古だ。僕は毎日やっている。見たまえ。手がこのとおりだ」
と正三君はかたくなっている掌を示した。
「きみもやる気だったのかい?」
「やるとも」
「僕もやる。僕はそのつもりで相撲ばかりとっているんだ」と高谷君も同感だった。
「堀口は強かない。口ばかりだ」
と細井君は確信的にいった。
「いつかの喧嘩はきみの方が勝っている。それから僕が押したら尻餅をついたろう? 起きてかかってきた時、僕はやる決心だった」
と正三君は目をかがやかした。
「それじゃきみたちは皆やるつもりだね?」
と松村君がニコニコした。
「やるとも!」と三人は異口同音だった。
「やれやれ!」
と照彦様は芝生の上で踊りだした。
「ゆくぞ」
と高谷君が組みついた。