Classici giapponesi con furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate
藤岡先生は照彦様を病室へ見おくってから、
「内藤さん、今日はもうジョキンジョキンにおよびませんよ」といって笑った。
二人は土曜日に退院した。ちょうど一週間休んだ勘定になる。月曜日に学校へいったとき、
「やあ、どうだったい?」
と仲よし連中がとりかこんだ。
「花岡君、病気だったの?」と堀口生もよってきた。
「扁桃腺を切ったのさ」
と照彦様はのどのところへ手をあてた。
「もういいのかい?」
「ええ」
「正三位、そういえばお前もこの間から見えなかったな」
「…………」
「内藤君も切ったんだよ」
と高谷君がかわって答えた。
「ふうむ、なるほど。殿様が腹を切ると家来も切るんだな」
と堀口生はれいによって口がわるい。正三君はしゃくにさわったけれどだまっていた。
休憩時間には運動場へ出ることになっている。しかし生徒はいろいろの都合からとかく教室に残りたがる。二時間めの授業がおわったとき、先生がチョークを忘れていったものだから、二、三名のものが黒板へ楽書を始めた。その中に一人が、
「低脳児」と書いた。
「違う」といって、もう一人が、
「低能児」となおした。正三君はそこへ通りかかって、
「丁の字」