Classici giapponesi con furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate
皆あなたのお力だと橋本先生がおっしゃいました」
「正三や、お前勉強の仕方を教えてあげたらどう?」
とお母さんは得意だった。
「僕、そんなことができるものですか。友だちですもの」
「ご交際をしていただく間に自然いい感化をうけますから、どうぞ一つ力になってやって……」
と堀口生のお母さんは子を思う一心で、しきりに頼みこむ。
「それはきっといたします。よくご勉強なさるようにも折りを見て申しあげます」
「どうぞね」
「はあ」と正三君がとうとうひきうけたので、堀口生のお母さんは喜んで帰っていった。
「祐助や、家の正三はえらいものね」
とお母さんは溜め息をつきながら一部始終を話した。
「結構ですな」
「成績の神様ね」
「ハッハハハ」
「でも、華族様からも平民からも頼みにくるじゃないの?」
「そんなにほめると、ダンダンばかになってしまいますよ」
と祐助君は笑いながら障子をはりつづけた。
明るい年頭
元日の朝、正三君はおやしきの内玄関へ上がるとすぐに、照彦様のお部屋へ急いだ。廊下で家令の富田さんに会ったので、年頭の礼を申しのべた。それから周囲を見まわしながら、
「照彦様」
といきなり襖をあけて覗いたとき、