Classici giapponesi con furigana
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そばもち
蕎麦餅
田中 貢太郎
Leggi 蕎麦餅 (そばもち) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4035 caratteri · 8 schermate
唐の元和年中のことであった。許州の趙季和という男が東都に往く要事が出来たので、家を出て卞州の西になった板橋店まで往った。
その板橋店には三娘子という宿屋があった。そこには三娘子という独身者の寡婦がいて、永い間旅人に食物を売る傍ら、数多の驢馬を飼って非常に安価で売るので、板橋店の三娘子といえば驢馬の店としても有名であった。旅人の季和も一泊りも二泊りも前からその名を聞いていたので、板橋店に入るとその家を尋ねて往った。
もう日が暮れて燈火が点いていた。季和が門口へ往って扉を叩くと、瘠せた婆さんが顔を出した。季和はすぐそれがお媽さんの三娘子であろうと思って、
「お宅が、旅人に深切にしてくれるということを聞いて尋ねてきました、今晩どうか泊めてください」
と、言うと婆さんは愛想笑いをした。
「いや、もう、別におかまいもいたしませんが、お客さん方が、よく御贔屓にしてくださいます、さあ、お入りください、ちょうど、皆さんに御飯をあげてるところでございます」
中を見ると六七人の旅人が大きな卓へ向きあって酒を飲んでいた。皆の前に置いた皿からは温かそうな湯気がもやもやと立っていた。