Classici giapponesi con furigana
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われはうたえども やぶれかぶれ
蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ
室生 犀星
Leggi 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.726 caratteri · 90 schermate
川蟹は暗褐色で何時でも怒って甲羅の毛を突っ立てて、触れるものは鋏で切り放ってしまう。その川蟹の私が寝所の上からみると、硝子のかけらは電灯のあかりぐあいで、チカチカまだ横の方から光って見えたが、もう拾いあつめる気にならなかった。睡眠薬の大粒をかちんと二つに割って口中にふくみ、川蟹は毛布をかむり漸くぐっすりと睡った。
発熱は毎日一分ずつ下げてゆくのに、七度五六分あれば一週間はかかる。昨日はまたお客さまがあって話しこまれたのですか。折角平熱まで下がっていたのに惜しいことをしました。それでなければ夜中にお起きになって何かなされたのでしょうと、産婆で五六年も夏じゅう続けて注射をしてくれた村田さんが言った。こんどの軽症な肺炎についても毎日彼女は坂博士の指示によって注射をしてくれ、硝子戸をすかしてよい空気を入れても、反対側の硝子戸は明けて置かないように、急激に空気が抜けてゆく迅い通風の中にいては、いまのあなたには荒い風当りになりますと、細かい注意までしてくれていたが、私は電気スタンドの笠をこわして夜中にそれを拾いあつめたとは白状できなかった。発熱のぐあいで硝子のかけらを拾うだけでも影響して来るものらしい。